元医師会長ご挨拶 | |
一般社団法人 伊都医師会 元会長 横手英義 |
私ども伊都医師会は、開業医86名、勤務医71名より構成され、日進月歩進歩する医療情報を研鑽し、開業医、病院勤務医とが協力し合い、より資質の高い医療を住民の皆様に提供し、より健康で安心・安全な生活を営んでいただけるように「守ります。あなたの健康」を掲げて活動を行っています。 また、平成21年9月より、当地の基幹病院であります橋本市民病院へ、休日に勤務医の過重労働の軽減を図るため、17名の内科医がスケジュールを調整しあい応援に出務されています。当地域では、病診連携にも力を注ぎ、休日の救急患者で重症な場合、二次救急を担当する病院を休日病院群輪番制の中で決め、対応していただくシステムを、平成9年より行っています。 さて、日頃の診療の中で患者様の重複検査がたいへん気になっていたところ、平成14年より、患者様の医療情報を、ITを用いて各診療所間で共有できないかと考え、「ゆめ病院」システムを立ち上げました。 そのため20年度の特定健診受診率は、和歌山県が17%と全国で最下位でした。特に和歌山市は10%でしたが橋本市は25%と全国平均でした。この地域では高齢化が進み、在宅での老々介護が多く、在宅医療が必要とされます。 21年度、総務省の募集する地域情報通信技術利活用推進交付金の交付を受けることができました。 今後、基幹病院である橋本市民病院から退院され、逆紹介される患者様の医療情報を、ゆめ病院システムに簡単に載せる事ができるようにするとともに、このシステムを、隣接する奈良県五條市医師会の方々にも使っていただき、その素晴らしさを実感していただき、さらに他医師会にも広め、患者様の医療情報を、どこでも共有でき、より安心安全な医療が行えるようになる事を目指し務めたいと思っています。 |